事業報告

令和6年度事業報告

1.ひた福祉就労センターの運営状況

収入の大部分を占める事務費収入(措置費)の令和6年度中の合計額は、

34,776千円となり令和5年度決算額と比較すると1,955千円の増額となり、安定した施設運営を行うことができました。

(年間を通した利用者の延べ人数:378人 一ケ月あたりの 平均利用者数:31.5人)

 事務費以外の補助金収入では、大分県共同募金会からの施設内サッシ設置工事に係る補助金1,440千円及び日本郵便年賀寄付金配分事業による車椅子移動対応車両の購入に対する補助金1,300千円の合計2,740千円となりました。

 その他の収入では、大分労働局助成金収入等及び預金利息の合計額が1,237千円となりました。

 一方、主な支出では、人件費支出30,340千円、研修研究費支出、事務費消耗品費支出、保険料支出及び賃借料支出等の事務費支出が4,025千円となりました。

更に、施設整備等による収支では、設備資金借入金元金償還支出に408千円、整備施設内のサッシ取替え工事1,630千円、車椅子移動対応車両の購入として車両運搬具取得支出 1,983千円を支出しました。

 令和4年度から令和6年度の年度毎の推移は、次の通りとなっています。

 

2.施設運営の状況(事務費収入と経費の状況)

単位:/円

3.施設利用者の定員確保と加工受注品の状況

 

① 施設運営

事務費収入の安定化を図るため、30名の定員確保に努めた結果、年間の累計利用者数は計378人、月平均で31.5人で前年度に比べ0.8人の減となりましたが、定員を上回る利用者を確保でき、安定した経営を行うことができました。

 

② 加工受注品の状況

 令和6年度加工料の当初の目標金額は、28,162千円でしたが、実績は、約109%増の30,672千円となり、目標金額を大きく上回ることができました。

 

③ 施設利用者の状況

 令和6年度中の退所者は5名で、いずれも退所の理由は自己都合によるものでした。

 一方、入所者は5名で、入所理由はいずれの方も生活困窮によるもので、令和7年4月

1日現在の利用者32名の内、生活保護受給者が13名となっています。

 年齢別に見ると、40歳代2名、50歳代5名、60歳代10名、70歳代14名及び80歳代

1名で、男女の内訳は、男10人、女22人です。

 また、平均年齢が69.48歳と高齢化が進展しており、1ヶ月以上の長期入院をした3

名に加えて、病気の悪化により短時間作業をせざるを得ない方もいる現状となっていま

す。

 そのため、新規利用者の確保のため日田市福祉事務所、相談支援事業所 はぎの及び

ひた生活相談支援センターを訪問する等関係機関と連携する取組みを行っています。

 さらに、本会の定款に定められたもう一つの目的である、生活困難者に対する相談支

援事業を実施した結果、施設利用者の内3名からの相談を受け、生活保護申請へと繋ぐ

ことができました。

 

④ 施設の作業環境

   令和6年度中に補助金を活用して建物内部のサッシ取替え工事と車椅子対応車両の

購入を実施し、利用者が安心して快適に作業しやすい環境整備をおこないました。

 

 

 

 

 最近の施設利用者数及び賃金支払実績